ばね用超弾性合金鋼線3J21
3J21線は、コバルトをベースとした析出硬化型高弾性合金である3J21合金で作られています。その優れた性能により、航空宇宙、精密機器、医療機器などの分野で広く使用されています。
ASTM F1058規格によると、3J21の化学組成は以下の通りです。
元素 |
含有量(%) |
Co |
39 - 41 |
Cr |
19 - 21 |
Ni |
14 - 16 |
Mo |
6.5 - 7.5 |
Mn |
1.7 - 2.3 |
C |
0.07 - 0.12 |
Be |
0.01 |
Fe |
Bal. |
Si |
0.6 |
P |
≤0.015 |
S |
≤0.015 |
3J21線の物理的特性を以下の表に示します。
特性 |
値 |
密度(g/cm³) |
8.4 |
抵抗率(μΩ·m) |
0.92 |
弾性係数(E/MPa) |
196000 - 215500 |
せん断弾性係数(G/MPa) |
73500 - 83500 |
磁化率(K/10⁶) |
50 - 1000 |
融点(℃) |
1372 - 1405 |
- 高弾性
- 優れた耐疲労性
- 優れた耐食性
- 非磁性
- 高温耐性
- 航空宇宙: エンジン、ダイヤフラム、精密ファスナー、センサー素子などの主要なばねに使用。
- ハイエンド機器およびメーター: テンションワイヤー、ヘアスプリング、ダイヤフラム、ベローズ、精密ばねなどに適用。
- 医療機器: 外科用器具の弾性部品および埋め込み型デバイスの部品に使用。
- 精密機械および電子機器: リレー接点ばね、コネクタ、光学デバイスの支持部品などに適しています。
- エネルギーおよび石油化学: 特殊バルブスプリングおよび坑井内ツールの弾性部品に使用。
3J21線の直径は通常0.05mmから6.0mmの範囲です。
さまざまな直径の仕様は、小型精密ばねやセンサー素子など、さまざまなコンポーネントの製造に適しています。
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